皆さんこんばんは!新潟でシンママ4年目のKanataです。
ジャンププラスで連載中の、オムニバス形式で展開される「アンテン様の腹の中」という漫画が、自分の中でふつふつと面白くなってきているのでご紹介したいと思います!
連載作品ではあるものの、1話(または前後半など)で完結しているため、いつ読み始めても、前の話を知らなくても楽しめる漫画になっています。
あなたもきっと読んだら世界観に引き込まれること間違いなし!
アンテン様の腹の中の作者さんについて
作者は夜諏河樹(よすがいつき)先生!!
2020年の夏にアンテン様の腹の中の読み切り版がジャンプ+に掲載されました。
コインは必要となりますが、まだアプリでもwebでも読めるので是非一度ご覧いただきたい作品です。
登場時、コメント欄で様々な憶測が飛んで話題となった「アンテン様の腹の中」が、2022年1月から連載開始!
絵がとてもお上手で、人の心理をリアルに表現なさる先生です。
腹の底からゾワゾワするような、言葉選びも素晴らしい!
先生のTwitterアカウントもありますが、アンテン様の連載開始以前のツイートなどがありませんので、以前にどのような活動をなさっていたのかは今のところ分かるものがなさそうです。
SPY×FAMILYの遠藤先生のアシもされていた!
夜諏河先生、なんとSPY×FAMILYの遠藤先生のお手伝いをされていたそう!
Twitterでは、アンテン様の連載をお祝いして、遠藤先生がアーニャちゃんとアンテン様のイラストをアップしていました。
アーニャとアンテン様の組み合わせ、ちぐはぐで可愛らしいですね。この後一蹴されそう。
それぞれの話で共通しているもの
ふとした時に話の主人公が鳥居を見つける(鳥居は神出鬼没らしい)
巫女さん(の姿をしたアンテン様)が、「自分の想いがこもった大切なものを置いていくと、その思いの強さと同等の願い事が叶う。でも自分が死んだら全てなかったことになる」と案内してくる
主人公がアンテン様に出会って何か(大切なもの)を置いていってからがお話の本番
主人公の願いや思考がそれぞれ違って、アンテン様に些細なことをお願いしたり、強欲に利用しようとしたり、全く違う行動をとるのが面白い!
人間の欲って、底がないですよね。
各話のあらすじ(3話まで)※ネタバレあり
各話のあらすじをざっくりと書きます。ネタバレありなので、自分で読むまで見ないという方は回れ右をお願いします!
第1話「成せば成る」
とある企業の社長の息子と、貧乏学生の対照的なお話。
社長息子の飯田と貧乏学生の伊佐木の2人は、ある日の放課後アンテン様の鳥居に導かれる。
2人が鳥居をくぐって進んでいくと、巫女がいた。巫女は「叶えたいことがあるなら、その思いと同じくらいの思いが込められている大切なものをお供えするといいよ」と助言。
主人公は「家庭教師をつけさせないでほしい、あとは小遣いアップ」と願い、お供え物として限定版の最新ゲーム機を。
貧乏生徒は「妹に美味しいご飯を」と願い、お供え物として使い込んだハンカチを。
その日、主人公の家庭教師が学歴詐称でクビになり、父親から1000円を貰った。貧乏生徒は商店街で高級肉が当たり家族で食卓を囲うことに。
また別日、2人は再び鳥居へと導かれる。
主人公は大量の高価なものを持ってきて「彼女、お金、才能、模試でA判定」を願う。
貧乏生徒は焼きそばパンで「告白する勇気」を願う。
伊佐木は告白することが出来、フラレはしたがアンテン様にお礼の参拝をして、その後アンテン様の所へは行かなくなった。
飯田はその後も通い続け、アンテン様の力で色々な願いを叶えたが、だんだん願ったもの以下の結果になるように。
そんな飯田を見て伊佐木は「もうやめよう」と飯田を止めたが、伊佐木を押し退けてまたアンテン様の所へ。
その日、飯田の父親が事故で亡くなり、次の瞬間には飯田の家はとても狭く汚いところになり、母親の格好もみすぼらしくなっていた。
飯田自身もその状況に馴染んでいたが、ここで何かを忘れていることに気づき悟る。
「父親も、アンテン様を使ってたんだ…!」
アンテン様のもとへ行き、金持ちだった頃に戻して欲しいと願うが、「ものに込められている思いが足りない」と巫女は一蹴。
帰り道の途中で高級そうな刀などを見つけ、持ち帰って売ろうとするが、いつも通る橋が無くなっており、帰ることが出来ない。
巫女の元へ戻ると「長居しすぎたね。前にも寄り道しないで帰りなって教えたはずだけど」
巫女を敵とみなし、手にした刀で首を斬る飯田。巫女の首は落ちたが、切断面からなにか化け物のようなものが出てきて、飯田は食べられてしまう。
その後伊佐木は再びアンテン様の元へお礼に参る。飯田に起こったことは露知らず。
そして未来では、伊佐木は告白した相手と結婚し、医者になり、妹の難病を治す新薬を発見。幸せな人生を歩んでいた。
アンテン様へ感謝の心を持ち続けた伊佐木と、感謝もせず、強欲さを貫いた飯田の対照的な結末が最高です
第2話「生きているだけで」
主人公は、ある日家族を放火魔の放火により全員失う。
裁判に出ても反省の色の全く見えない犯人。
死刑を言い渡されても人の痛みを感じず、自分の死すらも怖いものでは無いと感じている犯人に、主人公はどうしても罪の意識を持たせて、死よりも苦しい思いを味わわせてやりたいと、アンテン様に家族の写真が唯一残ったペンダントをお供えして願う。
その後、獄中で死刑執行をまつ間に書物の執筆をしていた犯人に、犯人の被害者になった人々の怨念が襲いかかる。
犯人は精神崩壊し、生き地獄を死刑執行まで味わうことに。
それまで悪夢で苦しんでいた主人公は、その後毎日夢の中で家族と楽しく食卓を囲む幸せな夢を見られるようになった。
第3話「私とワルツを」
主人公は老人。ボケてしまっている妻を支えながら生きている。
妻は、かつては兄の婚約者だったが、兄が戦争へ徴兵され戦死したため、そのまま妻と主人公が結婚することに。
昔、兄が妻のためにと作った「春のワルツ」という曲を、妻はいつも弾いて欲しいと主人公に願う。
そう、妻は主人公を、兄だと思っているのだ。
ある日主人公はアンテン様へ、大切にしていた腕時計をお供えし、春のワルツが弾けるようにと願う。きっと妻は1番幸せだった頃を思い出せるからと。
願いが叶い、弾けるようになった主人公は、娘に録音をしてもらい、妻と一緒に録音した曲を聴く。
妻は昔のことを語り出す。「一緒に踊ってくれた宏明(主人公)はどこに行ってしまったのかしら。また踊りたいのに」
そんな妻へ「宏明はいないよ。代わりに僕と踊ってくれませんか」とお誘いする主人公。
そこで妻は主人公が兄ではなく、弟の宏明と言うこと、一緒に過ごした数々の思い出を思い出す。
「昔みたいにあなたと踊りたくて、この曲がすごく聴きたかったのよ」
そして2人はまた、春のワルツを聴きながら、思い出と共に踊る。
カラーの使い方が秀逸で、Web漫画ならではの表現方法がとても素敵です。アンテン様に誠実に向き合い、感謝や思いやりを忘れないでいると、幸せな結末が待っているようですね。
結局アンテン様って一体何?
本編では、巫女の姿をした人間の形で表現されていますが、神様のような存在です。
願い事を叶えてくれるという意味では良い神様なのかもしれませんが、それに対する対価を支払わなければならないという点や、鳥居からの帰り道で寄り道すると、元の世界に戻れなくなるなどといった面では、なんだか悪魔に近い存在のようにも感じます。
実際、首を落とそうとした飯田を食べていたり、読み切り版でも母親を食べていますしね。
アンテン様は時代に関係なく存在しているようで、様々な時代背景のお話が今後も期待できそうです!
現在前編が配信されている第4話も、少し昔の時代のお話のようで、既に不穏な空気が漂っているのでどのような結末になるのか楽しみですね。
アンテン様は誠実な人には優しい
アンテン様、強欲な人にはとことん厳しいのです。
厳しいと言うよりは、神罰を下しているような形ですよね。最終的にはアンテン様のお腹の中に収められる形になるようです。
ですが、それとは対照的に、多くは望まず、人のために願えるような人には、アンテン様は優しく見守ってくれます。
自分がもしアンテン様に出会えたら…何を差し出して何を願うかしら…。皆さんは何を願いますか?
まとめ
アンテン様の腹の中、興味を持っていただけたでしょうか?
コミックス1巻が発売するまでは、無料で読めると思いますので、是非1度読んでみてください!
不気味で、時々心が温まるこの作品、とてもオススメです!
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