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【馬主ならぬ、象主?】動物園が一年間限定のゾウ主を募集!コロナ禍で苦戦する動物園の新しい光に?

ニュース

みなさん、動物園に行ったことありますか?

象やキリンやライオン…人間よりも大きな動物たちが沢山います。
もちろん動物たちも生きていますから、毎日食べ物が必要です。
人間よりもとっても大きな体…
餌にかかる費用は高額になることが安易に予測できます

そして、このコロナ禍の中、
客足は以前よりも少なくなっており、財政難に見舞われている園もあるとのこと。

そんな中、豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」が、新しい企画発信しました。

その名も、
一年間限定の象主(ぞうぬし)募集」!

この記事では、この象主企画について調べて、感じたことをお伝えします。

この記事のポイント
  1. 象主発案きっかけとなったのは、”推し旅”というツアーの存在。
  2. 動物の飼育にかかる費用と、動物園の仕組みについて知りましょう!
  3. この”象主”が、動物たちと社会との関係性を新しく変えていく可能性を秘めているかも?

象主(ぞうぬし)発案のきっかけは、動物園のツアー

馬主という言葉はよく耳にするかと思いますが、「象主」は聞いたことがありません。

この象主という発想は、JR東海の旅行プランからスタートしたようです。

見るだけじゃない!象の近くで触れ合える貴重な機会!!馬主ならぬ“象主”に|推し旅»UPDATE公式サイト|JR東海
動物園で象を見るだけでなく、1年間限定の名誉「象主」になって、象を取り巻く厳しい環境や動物園の象の健康を保つため取り組みのレクチャーを受けることができます|JR東海

象好きにはたまらない!プランの内容をご紹介

この旅行プランは、料金が30万円と、ただの旅行ならば高い印象がありますが、

  • 一年間限定で象主になれたり
  • 年間パスポートがもらえたり
  • 象主名刺がもらえたり
  • 象の飼育体験ができたり
  • 動物園のバックヤード見学ができたり
  • セグウェイ体験ができたり!

などなど、他にもたくさんの特典があり、
通常ではできない貴重な経験をできる機会としては、
30万円でも安いんじゃないの?と思ってしまいます。

まさに、お金で買えない価値ですよね。象好きにとっては涎垂もの!

また、このお金のうち
半額程度は象主となった象の、餌代の補助として使用されるんだとか。
自分が象の生活を支えてあげられるという実感がしますよね!

※現在申し込み期間は終了しています。(2021.11.29現在)

象の餌のお金は、どれくらい?

私たち人間は、1人暮らしなら一日千円としても、
大体月に3万円程度の食費がかかります。

では、象の餌代はどのくらいかかるのでしょう。調べてみると、

象1頭の1か月にかかる餌の費用は約40万円程度。
年間では400万円超!

であることがわかりました。

象の餌は「チモシー」という乾牧草が主になっていて、
その補助にリンゴなどの果実や、サツマイモなどの根菜を与えているようです。

その他にも、象はナラやカシなどの木の枝も食べます。
葉っぱではなくて、幹を好んで食べるとか!

チモシーのイメージ写真。うさぎや羊なども食べていますよね。

このように象だけでもたくさんの種類の餌が必要となりますが、
もちろん動物園にいるのは象だけではないので、
規模にもよりますが、年間4000万円以上も餌代がかかっているようです。

家が、家が建つよ…!

動物園の現状

動物園での収益は、来客による入場料や、グッズの販売が主

動物園に行ったことがある方はわかるかと思いますが、
公立動物園の入場料は、映画の料金にも満たないほど安いんです。

  • 上野動物園:600円
  • 多摩動物公園:600円
  • 旭山動物園:1,000円

(大人料金)

などなど、1家族で行っても、5,000円もかからないくらい。
なぜこんなにも安いのでしょう。

公立の動物園は、「教育施設」

実際、入場料でまかなえているのは、運営にかかる費用のほんの一部のみ。
公立の動物園は、教育施設という認識で、維持費の大半が
自治体からの多くの補助金などで賄われています

もともとが、「赤字が前提」の運営なのですね。

コロナ禍での来場者の激減で、経営が困難を極める

やはり動物園にもコロナの悪影響が及んでいます。
来場者数が、コロナ以前の7割以上も減ってしまっているのだとか。

それでも変わらずにかかってくる、動物を飼育するための費用。

命を扱うお仕事ですから、当然人件費を削減したり、
動物の餌の量を減らしたり、施設の管理を蔑ろにしたりはできません。

財政難に陥る動物園が出てきても、何ら不思議ではありませんよね。

今回の象主企画は、動物園を支える新しい経営モデルに?

私は、この象主だけではなく、全国各地にいる動物に対しても、
同じようにお金を落とすことができる、
体験型のクラウドファンディングのような仕組みを作れないものかなと思います。

うまくいけば、動物園の新しい経営モデルにもなりえるかもしれません。

普段動物園に足を運ばない人の中にも、動物が好きな人はたくさんいます。
好きな人が好きな時に好きな動物にお金を出して、専門家がそのお世話をする。

農家にお金を寄付して、そこで取れた作物を分けてもらう。
こういったビジネスモデルがすでにあるのですから、
動物園、水族館などでもうまく活用できれば、
動物たちの命が危機に瀕したりといった心配がなくなるのではと思います。

私はウミガメが好きなので、もしウミガメ主になれるんだったら、
お金なんてホイホイ出しちゃうかもしれません。
だって、ウミガメは一般市民が飼えるものではないですから、
それだけで他に類を見ない体験ができることでしょう。

まとめ

この記事では、豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」の象主募集のニュースを受けて、
動物園の現状、今後のビジネスモデルへの可能性などお話ししました。

コロナ禍による悪影響は、色々な業種に及んでいます。
人間だけではなく、人間社会にいる動物たちにも。

象主をモデルケースとして、動物好きがみんなで楽しく動物を支えてあげられる、
そんな仕組みが今後出来上がっていくといいですね。

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