すでに世の中では、なくてはならない物になっているコンビニ。
皆さんのおうちの近くにもあるかと思います。
急に必要なものが出てきたり、外出中の一休みなど、
もはやコンビニがない世界なんて考えられないですよね。
皆さんもご存じの通り、現在街中にはコンビニの店舗がひしめき合っており、その競争が激化してきているそうです。
さて、そんなコンビニの中の一つであるLAWSON(ろーそん)が、
まさに逆襲の一手として、とある戦略を打ち出しているもよう。
もはや”コンビニ”という枠を超えているサービスがあるとのことで、気になって調べてみました!皆様にも共有いたします。
今のコンビニ、良く知ればもっとコンビニエンス(便利)になりそう!
コンビニ業界の現状

まず初めに、ローソンを含む大手コンビニの現状について調べました。
記事冒頭でも書きましたが、みんなが立ち寄る便利なコンビニも、
コンビニの店舗数が増えることによって競争が激化し、年々経営が難しくなってきているようです。
新潟に住んでいると、ローソンだったところが他のコンビニになっていたり、
全く別の店になっていたりということがちらほらとあります。
私の家の周りでは、ローソンに台頭するようにファミリーマートが増えてきている印象。
セブンイレブンは、なくなりも増えもしていないかな…
というのも、田舎は昔、大手はほぼセブンイレブンしか進出してくれていませんでしたから、
そのすきまを縫うようにして他のコンビニが作られていっていると言うのが正しいかもしれません。
とまあ私の肌感はさておき、コンビニ業界の現状を見ていきましょう!
コンビニ業界の規模
2020年から2021年のコンビニ業界のデータを見ると、
というような数字になっています。
やはり、コロナの感染が拡大したあたりから、コンビニ業界も他の業界と同じように、売り上げなどが急激に落ち込んでいました。
しかし、その後緩やかに回復の傾向にあるようです。

コンビニ業界が抱える問題と取組み
さて、市場規模が今後もずっと広がっていく可能性はあるのでしょうか?
今コンビニ業界が抱えている問題として、以下のようなものがあります。
新規店舗数の減少
2021年9月の時点で、日本国内のコンビニ店舗数は約5.5万になりました。しかし、6万店舗に迫るところで、だんだんと新規の店舗数が減少してきています。
新規店舗がいつかは減少していくのは当たり前のことですよね。
だって、増え続けたら全ての国民がコンビニ店員になっちゃいますもん(極論)
少し前までは、既存の店の売り上げが落ちてきたな…となると、新規店舗を立ち上げることで売り上げを補ってきていたのですが、今はそれができなくなってしまっています。
にもかかわらず、既存店舗の売り上げの伸びも低下してきているというダブルパンチ。これは問題です。
店舗を増やせはしないけど、店舗数を減らさない努力。
つまり、店舗ひとつひとつの売り上げや、収益の体系を見直す戦略が、今後必須になってくるはずです。
人手不足
新規店舗ができれば、もちろん新しい人材が必要となってきますよね。
ご存じの通り、コンビニの店員さんはそのほとんどがバイトやパート。
安定的に、継続的に働いてくれる人手が不足しやすい業界だと思われます。
現在、コロナの影響で、他の業界から人手がコンビニに流れていることもあり、少しは人手不足が緩和されている状況も見られるようですが、これは一時的なものとして、人員不足の一手を打つ必要があります。
最近ちらほらと目にするようになりましたが、セルフレジ、皆さんも見かけたことありますか?
最初のうちは恐る恐るですが、慣れてしまえばラクチン。
これでレジに人が立つ必要がなくなれば、他の作業に人員を回せるわけです。
宅急便の持ち込みでレジに長蛇の列ができて、待ち時間が長くなるといった、客からの不満解消にも役に立つ施策ですよね。
コンビニで店員さんが一人の時間帯で客もそこそこいる時に、支払伝票10枚近く持ってきている客が出現した時、なぜか私が焦ってしまう(元コンビニ店員の性)
また、商品が陳列されている棚をスライド式にするなど、店員さんの手間が省けるような什器を導入する動きも大手では見られているようです。
仕事量の増加
コンビニで取り扱うサービスは年々増えてきており、それに比例するように仕事量ももちろん増加傾向にあります。
が、仕事量が増えたから、コンビニで働きたい!
という人が増えるかというと、そうではないですよね。
えー、やることそんなにたくさんあるの?覚えられなーい
働くのコンビニじゃなくてもいいや!
これが普通かなと思います。
この問題に関しては、人手不足の項目と同様に、なるべく手間を省くことができるような対策はもちろん行われているのですが、今後、さらなる集客のために、より痒い所に手が届くようなサービスを展開していく可能性があります。
つまり、さらに仕事が増える…!
人手不足を根本的に解消していく具体的な施策が、業界全体での今後の課題といえますね。
加盟店オーナーの高齢化
加盟店オーナーが業界全体で高齢化してきており、後継者がいない等の理由で、契約更新してもらえず、解約となってしまうことが増えてきているようです。
こんなところにも高齢化や、後継者不足が絡んできていたんですね…!
契約が解約となってしまうと、その店舗がなくなってしまうわけですから、必然的に業界全体の縮小へとつながってしまいます。
コンビニの契約期間は、基本的に10年更新らしいのですが、現在は少しでも長く働いてもらえるよう、5年間の契約制度を設けているところが出てきているようです。
5年でも長くないですか?…賃貸みたいに2年くらいでいいんじゃない?どんなに苦しくても5年間はやり続けないとなんだ…って、オーナーになる敷居を高くしてしまっている原因の1つなのではと思ってしまいます。
新しいオーナーの獲得はもちろん、オーナーと会社が信頼関係を築き、契約を継続してもらえるような施策を考えていく必要があります。
コンビニ業界の中のLAWSON
さて、業界の現状は理解していただけたかと思います。
業界自体の成長には、実に多くの問題解消が必須となることがわかりますね。
ここで本題のローソンに戻ってきます。
ローソンの業界内の位置としては、売上高が2位~3位となっており、
業界トップのセブン&アイ・HDを追う形です。
ただ、月別で見ると、3社の売上高にはそこまで差がないようにも思えます。
つまり、少しの戦略ミスで離されてしまったり、ちょっとした工夫で差を付けたりといったことができる状態です。
このような状況の中、ローソンはどんな施策を打ち出していくのでしょうか?
ゴーストレストランでデリバリー参入?
近年ローソンが打ち出している経営戦略の中に、
ゴーストレストラン
というワードが出てきました。
おばけのレストラン…?怪談レストラン…?(小学生の頃大好きだった怪談話シリーズ本)
あまりにも聞きなれないので、調べてみましたよ。
ゴーストレストランってなんぞや?
例えば、ネット上で私が「うどん屋のKanata」という店を開くとします。メニューなんかもものすごくおいしそうに作っちゃったりして。
しかし、webサイトのみで、実店舗がないですから、お料理はすべてデリバリーで注文者の元に運ばれます。
つまり、注文者の元に運ぶための商品を作れれば商売になるのです。
というわけで、商品を作る台所だけあるような店舗のことを、
ゴーストレストランというようなのです!
ゴーストレストランの配達員は、Uber Eats(ウーバーイーツ)などと提携。
ローソンも、このゴーストレストランを利用して、
デリバリー業へ参入していくことを秘策として打ち出しています。
地域密着戦略を強化
また、ローソンは今後、地域により密接な
住民に必要とされるコンビニ
を目指していくとのこと。
少し山の方に行ったりすると、コンビニしか店がないような地域もありますよね。
そういうところの住民が欲しているサービス、例えば
ローソンと併設した”住民同士で交流できるようなスペース”であったり、
スーパーがないような地域では、”野菜や果物などを多く取り扱うような場所”を併設したり。
より狭く、より深く、より各地域の住民に必要とされる店になることで、
店舗1つあたりの売り上げが高くなっていったり、
長く続く店舗になっていったりといったメリットがありそうですね。
まとめ
年々競争が激化していっているコンビニ業界。
業界が抱えているさまざまな問題を解消しつつ、他社とは違った戦略で一歩抜きんでていくことを目標とし、各社が動いています。
コンビニでの取り扱いサービスも、店舗という枠を超えてどんどん増えてきていますが、
集客をより増加させるため、まだまだこれからも私たちがあっと驚くようなサービスが展開されていくかもしれませんね。
今後のローソンの事業展開も、楽しみにしていきたいと思います!
いつの間にか、近くにあるのが当たり前になっていたコンビニ。みんながほっと一息つける場所。そんなコンビニ業界が、今後も盛り上がっていくことを願います。
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